第１２９回例会（２００９年　６月）

　　　　海流座

新・裸の大将

放浪記

　太平洋戦争下、山下　清は放浪の旅に出る。
　とある田舎町の駅で、清は盲目の少女と出会う。そして少女の勤め先、軍国食堂で、しばらく働くことになった。養護施設の八幡学園から突然姿を消した清を心配していた馬宮先生は清を捜しあて迎えにやって来た。
　清は徴兵検査を受けなくてはならなかったのである。しかし清は見事に落第する。
　清は絵の世界に没頭する。戦後、有名な画家になった。
　放浪の旅は終わったが、いつも純粋に真実を見据えた山下　清画伯の心には、どんな想いが渦巻いていたのか。そして旅の終わりにあったものとは・・・・・

　原作：山下　清
　作　：藤本　義一　
　演出：米倉　斉加年
　出演：芦屋　小雁、西崎　緑、島田　順司、おりも　政夫、上野　日呂登　他
　
　感想文集から
○　テレビでよく観ていた劇だったので、とても楽しみにしていました。思っていた以上の劇で、楽しさの中にほろっとさせる場面があり、飽きさせない劇でした。戦争の悲惨さは忘れてならないことだと思います。　　　　　　ブルーローズ

○　雁之助さんの「裸の大将」は舞台もテレビも見たことがないので、小雁さんとの比較を言うことはできません。でも、小雁さんの間合いのうまさ、笑わせ方は兄さんの雁之助さんと共に永い年月をかけて培ってきた芸の力がものを言っています。狂言の茂山流と通じるものを感じました。兵隊検査の場、一番大笑いしました。　　　　四季の里

○　今回の海流座の「新裸の大将・放浪記」とても楽しい良いお芝居でした。久しぶりに心の底から笑えました。声がもっとはっきり聞こえればとちょっぴり残念でした。マイクは使用しないのでしょうか　？　　　　　セイレーン

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